お客様の家づくりの流れの中で、出会いからプランニング、調査、申請などを行った後、いよいよ、家を建てるための最初の行事が地鎮祭です。
工事の無事と安全、家の繁栄を祈る儀式で、「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。「鎮」の字にはしずめる、落ち着かせるといった意味があり、工事の着工にあたり、神職(神式と仏式があります)のもと、神様にお供え物をし、祝詞をあげ、お祓いをして浄め、最初の鍬や鋤を入れ、工事の無事を祈ります。
① 土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。
② 斎主たる神職のもと、建設業者・設計者・施主らの参列の上で執り行います。
祭場の中には木の台(八脚台)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて祭壇(南向きまたは東向き)とし、酒・水・米・塩・野菜・魚等の供え物をお供えします。
③ 祈祷、御祓いいただく際の写真は当事者であったため、撮影できませんでした。
お客様の地鎮祭の折、撮影許可をいただけましたら、地鎮祭の様子をこちらのページでご紹介させていただきたいと思います(●^o^●)
無事、地鎮祭を終え、御祓いをしていただいた神主さんと記念撮影📷
女性神職が御祈祷くださり、その美しい身のこなしに、「わ!素敵!」と思わず言葉にしてしまいました。
現在、約22,000人の神職のうち、女性の神職は約3,000人ほどといわれます。女人禁制の神職に、第二次世界大戦後、女性神職が誕生し、過去70年近い女性神職の方の活躍で、時代とともに女性神職が受け入れられる環境は確実に整ってきたそうです。最近では、社家の出身ではない女性神職が周囲の神職や氏子から大きな信頼を得て、宮司に就任したという事例も出てきているそうです。
氏子・参拝者への細やかな対応や、女性の出産にまつわる儀礼、また、男性には話しにくい女性特有の悩みや相談への助言など、男性神職には難しい事例を女性神職が担い、神社の活性化につなげようという動きが多くの神社で見られるようになりました。
当社からほど近い鷲宮神社では、アニメやマンガで神社の活性化に成功し、毎年、初詣には多くの方が日本中から訪れます。
地鎮祭という伝統儀式の体験から、温故知新(おんこちしん)-ふるきを温(たず)ねて新しきを知るという意味を深く味わうきっかけになりました。
一生に何度もない、家づくりの機会に、自分の住む土地のこと、土地の神様のことを思うことは、これからのこの土地での生活を大切に思うきっかけになるように思います。